自動車の電装整備士による
故障の原因特定

電気系統・車の故障修理

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コマツ・PC300のスターター(セルモーター)が回らずにエンジンがかからない

バッテリーはあがっていなかったのだ

コマツ・PC300のエンジンがかからなくなったということで、原因を特定したいと思います

ユーザーさんの話では、「バッテリーを充電しておいて」ということだったのですが、バッテリーはあがっていないことが判明
キースイッチを回しどのような症状かを確認したところ、スターター(セルモーター)が全く反応しません

セフティリレーがあります

次に確認するところは、スターターの「セフティリレー」です
キースイッチからセフティリレーまで電気が来ているのかどうか確認しましたが、電気は来ているようです

それなのにセフティリレーは働いていないのです
ということは、オルタネーター(ダイナモ)に異常があると考えられるのです

キーONでチャージランプが点灯しない

実は、キースイッチを回した時に気づいていました
キースイッチを「ON]の状態にしたとき、チャージランプが点灯していないではありませんか

これではエンジンがかかった状態であると判断されてしまい、セフティリレーが働かずスターターが回らないのです

オルタネーター(ダイナモ)の配線を外す

本当にオルタネーター(ダイナモ)が悪いのかどうか確認します

オルタネーター(ダイナモ)の「R]端子を調べてみると、電気が出てきています
本来はエンジンがかかり、オルタネーターが発電を始めると電気が出てくるのです

次に「R]端子の配線を取り外し、スターター(セルモーター)が回るか確認します
予想通りスターター(セルモーター)は正常に回りました

PC300のエンジンがかからない原因は、オルタネーター(ダイナモ)の故障でした

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