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日野・デュトロのエアコン故障・修理

昼間に冷え無い

日野デュトロのエアコンの冷えが、「どうもとろい感じがする」という運転手さんからの連絡があり、エアコンの点検に向かいました。
運転手さんの話を詳しく聞くと、朝や夕方など涼しい時間帯はまぁまぁ冷えるのだけれど、昼間の暑い時間帯はぜんぜんだめだ、という話でした。

エアコンを点検した時間は、夕方の6時だったので冷たい風が吹き出し口から出てきていました。
しかし、しばらく様子を見ていると、明らかにクーラーの冷えがとろくなって来たではありませんか。

ガス漏れではなさそう

もし、クーラーガスが漏れてしまったのであれば、冷えたり冷えなかったりという症状になることはなく、ずっと冷えないままになります。
だから、この日野デュトロの場合はガス漏れが原因ではないということになります。

冷え無くなってきた原因を見つけようと点検していると、コンプレッサーのマグネットクラッチが入っていないことに気づきました。
そして、高圧パイプを手で触れてみると、やけどしそうなほどに熱くなっているではありませんか。

コンデンサモーターが回っていない

結局、クーラーが冷えなくなった原因は何かといいますと、コンデンサモーターが故障し廻らなくなってしまった為に、 熱くなったクーラーガスを冷やすことが出来なくなり、保護回路が働いてコンプレッサーを停止させていた、ということでした。

コンデンサモーターの不良は、エアコン修理では非常に多い故障の一つです。

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