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ダイハツ・ハイゼットのエアコン故障・修理

だんだんと風が弱くなってくる

ダイハツ・ハイゼットのエアコンをつけてしばらく走っていると、だんだん風が弱くなってきて、エアコンが冷えなくなるという症状で入庫しました。

ディーラーで見てもらったらしいのですが、エバポレーターの清掃が必要で結構なお金と時間がかかるように言われたので、もっと簡単に直らないかということです。

エバポレーターを清掃しよう

エバポレーターが入っているクーラーケースの周りを分解してみると、エバポレーターの姿がはっきりと見えたので、まずエバポレーターについているほこりを手で取ってみました。
すると、ほこりがキレイにつながって取れてきました。こんなに大きな塊でとれると気持ちいいもんですよ。

手で取れるだけ取ってから、高圧のエアーでエバポレーターを掃除すると、エバポレーターは見違えるようにきれいになりました。
風も強く出るようになったので、ハイゼットのオーナーの方と話した結果、これで様子を見ることになりました。

なぜ風が弱くなってくるのか

ところで、エアコンをつけて走っていると風がだんだん弱くなってきた原因が、なぜエバポレーターの汚れが関係するのかというと、エバポレーターが凍り付いてしまうからなのです。

エバポレーターには温度を感知してエアコンのスイッチを切るための、「サーミスタ」という部品が付いているのですが、このハイゼットの場合、 サーミスタはエバポレーターとは何ミリか離れて付いていて、エバポレーターを通ってきた風の温度を感知しているのです。

だから、エバポレーターについているほこりのせいで、風がサーミスタに当たらなくなってしまうと、エバポレーターが冷えすぎてしまってもサーミスタは感知できずに、 エアコンスイッチが入りっぱなしとなり、エバポレーターが凍り付いてしまうのです。

その結果、風が出なくなってしまうのです。

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